自宅で陶芸してみますか?


このページは土丸の生徒さんと自宅で陶芸をやってみたいという方のためのページです。
土丸では、いろんなテキストを作っていますが、作陶中に見たりしていると汚してしまったり、
せっかくファイルに綴じていてもファイル自体をどっかに忘れてきてしまうこともあって、
あのテキストまたちょーだいとよく言われます。

そこで、このページに、今までのテキストをできるだけたくさん揃えてみようと思います。最初の部分は誰でも見れますが、大公開するわけでもないので、ゆのみと削り以上の部分に進むにはパスワードが必要になります。
テキストはすべてPDFファイルになっています。

2006年5月7日現在、一般コースのテキストもいくつか揃えました。土丸の生徒さんは、スタッフにパスワードを聞いてください。というか、教室に貼り出してあります。お盆ころパスワードを変更しますので、進めなくなったら、また聞いてください。お手間ですが、どうぞよろしく。



1.自宅でやる場合、まず用意すること

あんまり大層なことを考えず、家でも少しひねってみるか、ぐらいの考えならば、準備するものはあまりありません。

1.手ろくろ

どんなものでもかまいませんが、お勧めは直径25センチのものです。一般には、直径22センチのものが多く売られていて、たまにすごく安くなっているときがありますが、22センチのものはたいてい軽く、ろくろを回そうとすると、ろくろ自体が動いてしまいます。しかもすぐ止まる。25センチ以上のものは重さ5キロ以上あって、ずっしりきますが、使い勝手はよいです。

2.台

土を扱うと、汚れますし、練ったりするので、木の台や机が必要です。わざわざ買うのもあほらしいので、大きな板でかまいません。ホームセンターに行って60センチ四方以上の合板の板で十分です。500円もあれば買えます。できれば、その表面を少しサンドペーパーでこすってなめらかにして使いましょう。

机の上に、その板を置くと、滑る場合は、板の裏に薄いゴムを貼るか、家具の滑り止めのマットでも敷きましょう。これらもホームセンターに売っています。

3.シッタ

シッタがなくても、ろくろに直接作品を置けば削りができますが、そうすると、厚さの確認のたびにいちいちはずさなくてはならないので、大変面倒ですし、口が痛むことがあります。シッタも欲しいですね。
自分で作っても良いのですが、ここはコップ類で代替しましょう。100円ショップに行けばいろんなコップが売られています。シッタになりそうなものをいくつか買ってみます。プラスチックでもガラスでもかまいません。お皿を削るためには、洗面器か風呂桶がお勧めです。これらのシッタは、そのままだと、軽いので中心を合わせるのが難しいので、中に粘土をつめちゃいましょう。

4.コテ

木のコテも欲しいですね。土丸のコテは教室で独自に作っているものがほとんどで、どこにも売っていません。
教室でも時々、生徒さんからコテを売ってくれと言われます。売ってあげたいのはやまやまですが、作るのがけっこう大変なので、たまたま手元にあるときはよいのですが、そうでないときは自分で作ってしまいましょう。

木を削って作るというような本格的なことをしなくても、実はプラスチックでもなんとかなります。これまた100円ショップで、定規か厚めの下敷きを買ってきて、コテの形にカットして、端をサンドペーパーでこすってなめらかにすれば、とりあえず使えるものができます。


2.湯呑みを作って、削ってみましょう

土丸のテキストをPDFファイルにして埋め込んであります。下をクリックしてみてください。

ゆのみテキスト


削りテキスト


3.焼成はどうする?

これは問題です。土丸の生徒さんの場合は、教室に持ってきてもらえれば、焼いてあげられます。持ち込みの場合の焼成費は、自分で釉薬をかけるならば、本焼きのあと、重量を量って、グラム1.5円計算です。軽く作った方がお得ですね。土丸の生徒さん以外でも、土丸では焼成を時々やりますが、その場合は、釉薬はこちらでかけて、焼成後、グラム3円の計算で焼成費をもらっています。ちょっと高い。

運ぶときに壊れるのが心配ですよね。これは、家で作ったら、よく乾燥させてから、オーブンで焼いてあげましょう。200度で30分も焼くと、素焼きの前段階ぐらいになってかなり丈夫になります。電子レンジだと、爆発することもあるので、おまりお勧めできません。



4.固くなった土や削り土はどうする?

家庭で土をいじると、削り土や、固くなった土の処理が問題です。
まず、固くなりかかった土ですが、これは水を含んだタオルに土を包んで、さらにビニール袋に入れて、3,4日置いておくと柔らかくなります。

削り土ですが、これはバケツに溜めて、水をひたひたにはって、やはり2,3日ほっておきます。
石膏板があれば楽ですが、これがない場合、泥上の粘土を板の上で広げるか、もう少し固くなれば、アーチを作って並べて、練れるようになるまで乾かします。

練ったら、ビニール袋を2重か3重にして保存します。日付を入れておいて、最低でも3週間。できれば2,3ヶ月おいておくと、また使えるようになります。土は寝かせておかないと、粘りがでてきません。無理して使うとブツブツ切れます。


5.こっから先は会員専用

もっとテキストを見たい場合は、下の「会員専用ページへ」をクリックしてください。大体の内容を書いておくと、
以下のようになっています。一般コース用のテキストは順次増やしていきます。

コース 内容
基礎コース 基礎コースで使う全テキストが揃っています。
中級コース 中級コースで使う全テキストが揃っています。


  一般コースの参考となるようなちょっと面白そうなものをピックアップしました。
 しばらくしたら、もっと増やしていきます。会員専用ページでは、下の内容のテキストが見れるようになっています。

番号 お勧め タイトル 解説
1 小鉢に凝る 小鉢は、家庭でも良く使います。さまざまな形に挑戦してみましょう。
2 中皿を作る 家庭で一番良く使う直径20〜25センチのお皿を作ってみます。
3 大皿を作る 25センチを超える大きなお皿を作ってみましょう。底の土の処理とコテの使い方がポイント。
4 ☆☆ 土鍋・飯炊き鍋を作る 土鍋も良いのですが、お勧めは飯炊きなべ。はっきり言って、ごはんがうまい!
土鍋・飯炊き鍋の仕上げ
5 片口の器 粉引きの片口を作ってみましょう。口は厚いほうが格好良い。
6 抹茶茶碗を作る タイトルどおりです。私は実はお茶やらないのでこれでよいのだろうか?
7 和紙染め 和紙を使って、模様を素焼きに染めていきます。和紙は典具帳紙というのが一番のお勧め。
8 ☆☆ 小さな箱もの 小さな陶箱を作ってみましょう。どんなものでも良いので、型にしてたたらをかぶせてしまいます。コーラビンの箱ものだってできちゃいます。
9 使いやすい茶碗 使いやすい茶碗とは?サイズと重量、バランスを指定してしまいます。
10 つぼを作る 格好のよいつぼを作るには、つぼの一番広がって、張りのある部分がどの高さにくるのかを考えながら作ることです。
11 ☆☆☆ 板紙を使って箱ものを作る 箱物をたたらで作るには、たたらを用意して、少し硬くなるまで時間を置かねばなりません。しかし、板紙を使うと、なんとその日に組み立てできてしまいます。さらには、作業性も抜群!おすすめ。
12 変形向こう付け 三日月やイチョウ型の向こう付けの作り方です。ほとんど反則技と言えます。
13 ☆☆ 段違い茶碗 タイトルだけではさっぱり意味がわからない。一種のレリーフで目の錯覚を利用します。
14 楕円のワインクーラー・鉢カバーを作る 楕円のものをきれいにつくるのはちょっと難しいのです。ここでは、せっかく作った器の底を切り取るというかなり野蛮だけど面白い方法をとっています。
15 最初から高台 ひょっとして高台を削りだすのが苦手ではないですか?この手法を使うと、なんと最初から高台ができちゃいます。さらには丸だけでなく、四角やハート型の高台も作成可能。
16 ふたつき茶碗 蓋のついたいわばどんぶりです。口と蓋の寸法をきちんとあわせましょう。
17 ☆☆☆ ランプを作る 筒を作っていき、口を完全に閉じてしまい、中に空気を閉じこめる「風船作り」という手法です。
18 割山椒を作る 深めの小鉢を作って、口に切れ目を入れます。弓で切ったり、竹串で線を入れて線に沿ってむしったりします。
19 三島手用の小鉢 三島は象嵌の一種です。小鉢が一番やりやすい。はんこを押すときに、コテに湿ったさらしをまいて台にするとうまく押せます。
20 ☆☆☆ 手ろくろで水挽きの練習 電動ろくろみたいな作り方の練習です。水で器の表面に膜をつくり、すべらせながら整形していくので、「水挽き」と言います。手ろくろでも電動ろくろと同じものが作れます。



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